tiistai 1. maaliskuuta 2011

サウナ





サウナは1000年も昔から、フィンランド文化の大切な一部分としてとらえられてきました。現代のフィンランド人たちも、彼らの先祖がサウナを愛したように、サウナの伝統を大切にし、時にはどんな理由をつけてもサウナに入ろうとします。
サウナに不可欠なものといえば、大人にはビール、子供たちには各種炭酸飲料、辛いマスタードのついたソーセージ、そして火照った体を湖(凍っていたら丸く穴を開けて!)で冷やすことです。


サウナは土曜日の夕方に温められることが多いのですが、入るのはいつでもよい、ということになっています。週に一度入るサウナは、全てのフィンランド人にとっては瞑想のように、重要なエクササイズの一つなのです。中では、ゆったりとした雰囲気で個人的なことを話すのが一般的で、議論や喧嘩はするべきでないとされています。様々な誓いを立てるのにも最適な場所であり、サウナは神聖な場所としても生活に深く浸透しています。
急がず焦らず、ゆっくりと思考をめぐらせる、それがサウナです。
「フィンランド人の魂はサウナに宿る」という諺は、まさにその通り、なくてはならないものなのです。
寡黙なスカンジナビア人にとって、一緒にサウナに入った友人の背中を流してあげるという行為は、友情の最大限の表現なのでしょう。


フィンランドには500万人の人口に対し200万のサウナがあると言われています。平均すると一家庭に一つ、といったところでしょう。現代では賃貸マンションにも各部屋に一つはあります。
1960年代、1970年代に建てられた家に住む人たちは週に一度、予約を入れて建物の共同サウナを利用します。週に一度は男性専用、女性専用となり、ご近所の人と一緒にサウナを楽しむ日となっています。
大きな企業はそれぞれが広報のためのサウナ室を持っており、お客様を招いたり、時には会議が行われ、重要事項がサウナの湯気の中で決定されたりするのです。

サウナ室は大体の場合、摂氏80度から100度に設定され、日本で言うところの温泉のように、精神的・肉体的なリラクゼーションを目的に使われています。「キウアス」と呼ばれる特別な機械で温めた石に水をかけて室内を水蒸気で満たし、時には「ヴィヒタ」と言ういわゆる白樺の小枝を束にしたもので体を刺激しながらサウナを楽しみます。この方法によって筋肉は良くほぐれ、サウナ室は白樺の新鮮な香りで包まれます。
この「ヴィヒタ」は、冷凍の状態でスーパーマーケットなどでも売られていて、町に住む人々がわざわざ森に行って白樺を集めてこなくてもいいようになっています。
だんだんと熱さを感じなくなってきたら、次は湖浴や冷水のシャワー、時には雪の中に転がり、体を冷やすのです。そして、また温かい部屋に入りたくなるまで、ベランダで熱々に焼いたソーセージやビール、ソフトドリンクを楽しみます。このサイクルを飽きるまで、時には二時間も!繰り返すのです。

以前はサウナは「お金がない人の薬局」とも呼ばれており、病気の治癒やマッサージなどに使われていました。さらには出産までもが行われ、多くの赤ちゃんが人生で初めての沐浴をサウナで経験しました。そして人が亡くなると、最期にサウナで清拭された、との言い伝えもあります。

フィンランドの民話の中では、サウナは「サウナトンットゥ」というサウナの妖精の住処でした。この小さくて肌の黒い小人は、いつも、全員が出た後にサウナに入ると言われています。この小人が「黒い」というのは、昔に使われていた「煙サウナ」から由来していると考えられます。この小さな妖精を怒らせたりしないよう、サウナに入っている間は、大きな声でおしゃべりをしたり、無作法に石に水をかけたりしてはいけないのです。妖精の存在を尊重することによって、サウナが守られ、幸運が舞い降りると信じられていたからです。
また、火の妖精は水蒸気の中に宿り、敵意や病気を消す、とも言われていました。
サウナの中で無作法に振舞うことは、サウナの妖精たちにサウナを燃やし尽くされることになる、と恐れられていました。
もちろん今日でも、時に人々は、サウナに入るときには「サウナトンットゥ」に挨拶をし、出る前には彼らのために最後の水を石にかけ、尊敬の意を表すとともに、気持ちのよいサウナへの感謝の意を表しているそうです。


<フィンランドの手作りマスタード>

材料: Colman'sなどのイギリスのマスタードパウダー 100g
    砂糖                     150g
    クリーム                   250ml
    白ワインビネガー               小さじ1
    ブランデー                  大さじ2


作り方: マスタードパウダーと砂糖を、ソースパンで混ぜ合わせる。クリームを加え、2分ほど煮立たせる。 良く混ざり、とろみが出てきて色が濃くなってきたら、焦がさないように混ぜつづける。
火から下ろし、冷えたら白ワインビネガーとブランデーを加える。冷蔵庫で一日寝かせて、熱々に焼いたソーセージやスモークサーモンと共に召し上がれ!

Ei kommentteja:

Lähetä kommentti

Did this touch your curiosity? Would you like to hear more? Please let me know and leave a comment!