lauantai 1. tammikuuta 2011
「懺悔の三が日」のご馳走とイベント
フィンランド語でLaskiainenと呼ばれるキリスト教のお祭り、「懺悔の三が日」は、カトリック教徒とキリスト正教派の人々の間で、毎年イースターの40日前から実践されていた宗教上の風習でした。
断食もその風習のひとつで、これは魂と肉体を浄化する意味があり、肉・たまご・牛乳やチーズ、バターといった肉・乳製品は食べることを禁止されていました。
「懺悔の三が日」に食べるものは、当時、いわゆる「食べ物らしくない食べ物を楽しむ」、言わばある意味
「ご馳走」のような位置づけでした。
フィンランドでは事あるごとにサウナを楽しみますが、「懺悔の三が日」も例外ではありません。
当時、この時期に入るサウナではあまりおしゃべりをしないほうがよいとされていました。
なぜならあまりおしゃべりに興じると、その夏にはハエや蚊に大いに悩まされるという言い伝えがあったためです。
また、男性が初めにサウナに入ると家畜が雄牛を産み、女性が初めに入ると雌牛が産まれると言い伝えられていました。そして午後早い時間に家族でサウナに入ると、その年は仕事に遅れたりまた全てにおいて焦って行動しなくて済む、とも言われていました。
そして、そりで雪の積もった高台から滑り降りることも、伝統的な楽しみの一つです。
滑るときにお腹の底から大きな声で「長い亜麻を!質のよい麻を!お皿のように大きなカブを!」と言うことでその一年の幸運や豊作が待っているとされます。
農業が主な産業だった時代には、村全体がこのイベントに参加し、できるだけ長く遠くまで滑ることで、その年の亜麻はより長く、カブはより大きくなると信じられていたのです。
今日では「懺悔の三が日」の宗教的意味合いは薄れ、家族や友達と屋外で過ごす季節のお楽しみ、また、特別なご馳走を楽しむイベントになりつつあります。
現代のフィンランドではSliding day「滑走の日」を、イースターの7週間前、大体の場合、長く暗い冬を経て春の日差しが戻ってくる2月にお祝いします。
長い冬を過ごすフィンランド人は、春の訪れを大きな喜びと笑顔で迎えます。
「懺悔の三が日」中の火曜日には幼稚園児を含む子供たちは、皆「高台すべり」やアイススケート、スキーをして楽しみます。
いろいろな街や団体がさまざまな屋外イベントを企画し、大人たちも童心に返って高台すべりを楽しみます。
お待ちかねは「laskiaispulla」、この日のための特別な菓子パンです。
外で一日過ごした後はお腹が減ります。そこで前もって準備された「pea soup」、お豆のスープの登場です。その後は甘いクレープや、ジャム・アーモンドペースト・たくさんのホイップクリームの入ったパンが待っています。
楽しい「懺悔の三が日」を!
フィンランドでは「liukasta laskiaista!」=「滑って滑って楽しい一日を!」と声を掛け合います。
<黄色いお豆のスープ>
材料: 乾燥黄豆(もしくはグリーンピース)500g
水 3リットル
野菜スープのもと 10g (顆粒の場合は大さじ1と2分の1)
ベーコン 120g
たまねぎ 1個
バター 大さじ2
ブランデー 大さじ2・塩 (お好みで)
豆を洗い、一晩水につける。
水を捨て、再度豆を洗い、水を捨てる。材料内の水とスープのもとを鍋に入れ、豆がやわらかくなるまで
(約2時間)煮る。サイコロ大に切ったベーコンも入れる。
たまねぎをみじん切りにし、バターで炒めた後で、スープに入れる。
サーブする直前にブランデーを入れ、塩で味を調える。
辛味の強いマスタードと共に、どうぞ召し上がれ!
<フィンランド風クレープ>
材料: 水 500ml
卵 2個
サラダ油 大さじ2
小麦粉 130-195g
塩 大さじ1
(焼く時用のサラダ油)
(出来上がりに添えるバニラアイスクリーム、ホイップクリーム、ジャムなど)
卵を溶き、水と油を足す。小麦粉と塩を入れ、室温に30分ほど置く。
焼く時用のサラダ油をフライパンにしき、クレープが黄金色になるまで両面を焼く。
バニラアイスやクリーム、ジャムといっしょに召し上がれ!
<「懺悔の三が日」の菓子パン>
材料: 牛乳500ml
卵 1個
砂糖 200g
粉状のカルダモン 小さじ1
塩 小さじ1
ドライイースト 22g
小麦粉 910-1050g
室温に戻したバター 150g
(焼く前にパンに塗るための卵、ホイップクリーム、フィリングに入れるお好きな赤い実のジャム、
デコレーションのためのアイシング)
42度に温めた牛乳、卵、砂糖、カルダモン、塩をボウルに入れる。
もう一つのボウルに小麦粉とドライイーストを入れる。 先ほどの牛乳を少しずつ入れながら混ぜる。
最後にバターを入れる。
弾力があり、滑らかになるまで生地をこねる。
生地を暖かい場所に置き、ふきんをかけて40分ほどねかせる。
打ち粉をした台に生地をたたきつけるように生地が滑らかになるまでこねる(約2分)。
卵大の大きさの生地を、ボール状になるように丸める。
天板にボール状の生地を並べ、ふきんをかけて、30分ねかせる。
少しあわ立てた卵を表面に塗り、225℃のオーブンで10-15分、パンがきつね色になり、中に火が通るまで焼く。
自然に冷まし、中にジャムとホイップクリームを詰め、食べる直前にアイシングでデコレーションする。
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Beautiful pictures, genuine Finnish feeling!
VastaaPoistathanks Ulpukka, there's more to come, every second month...
VastaaPoista:D