sunnuntai 1. toukokuuta 2011

夜の来ない「夏の夜」




夏至祭はフィンランドでは夏の始まりとされています。長く暗い冬は去り、学校は夏休みに入ります。晴れていようが雨が降ろうが、フィンランド人は最高の笑顔で毎年「夏」を迎えます。フィンランドは夏に花開き、全ての自然や民族性が再生するのです。
夏至祭の日、街は静まり返ります。なぜなら人々は街から離れ、田舎で夏の訪れを祝うからです。
数々の野生の花々が一斉に咲き始め、外気は蜂蜜のような香気に包まれます。
夏至祭では、人々は踊り、サウナに入り、裸で湖にジャンプし、パーティーをし、焚き火を楽しみます。
コッコとよばれる焚き火には、森の木や、古いボートの木、枯れ木が使われ、火は湖に浮かべられます。
紀元前は、大きく燃えたぎる火は悪霊を追い払い、悪運を遠ざけるとされていました。
火は光や暖かさを増し、繁栄をもたらすと考えられていたのです。
今日ではそのような象徴的な意味は薄れつつありますが、今でもやはり火は夏至祭のイベントのクライマックスに使用され、6月のフィンランドの夜の、まだ冷たい空気に温もりをもたらしています。

夏至は「昼」が一番長い日のことである、とのことから、フィンランドでは夏至祭は光の祝典であると考えられています。真夜中に太陽が地平線に沈み、また日が昇るのです。
夏至祭の日はまた、フィンランドの国旗を掲揚する日でもあります。
旗は夏至祭前日の午後6時に掲げられ、次の日の夜9時まで風になびき続けます。
この日は青と白のフィンランド国旗と、花いっぱいの飾りをあちこちで目にします。
多くの場合、玄関のドアには2本の白樺の若木が飾られ、そして家の中や庭にはたくさんの香り高い野生の花々が飾られ、その日のゲストを迎えるのです。


夏至祭では昔から、燻製にしたものがよく食べられます。何千もの湖、透明で美しい水に囲まれたこの国には、カワカマスやホワイトフィッシュ、バルト海のニシンなどが天然で自生しています。
サワークリームやみじん切りにしたたまねぎと共に頂く魚の卵も、この日のご馳走のひとつです。
魚の燻製や焼いたソーセージ(にマスタード)も夏至際を代表する料理です。
それらと共に必ず供されるのが、塩水(できれば海水)でゆでた新じゃがいも、きゅうりのディル風味、ライ麦パンです。

サウナに入る前に男性がすることは、「ヴィヒタ」を準備することです。「ヴィヒタ」とは、たくさんの白樺をまとめ、サウナの中でお湯に浸したもので、フィンランド人はサウナに入りながらこの木の束で自分の体をたたきます。こうすることで白樺のさわやかな香りが広がり、体の血行がよくなります。

古代にさかのぼると、夏至祭は「ウッコの祝祭」と呼ばれていました。ウッコとは、穀物の収穫には欠かせない雨を降らせるフィンランドの「雷の神様」で、全ての神の中でもっとも重要視されていました。
古の言い伝えによると、夏至祭の夜は魔女や妖精、小人たちに魔法をかけさせる力があるとされていました。

夏至祭は様々な儀式を行うにもよいとされ、とくに若い未婚の女性たちは、夏至祭をヒーリングや魔力が効力を持つ時として捉えていました。
昔は、様々な儀式が非常に大切にされ、幸福、結婚、人間関係、また将来の予言に使われていました。
未婚の女性たちには、将来の結婚相手を一目見るという魔法のような任務や秘密があります。
たとえば、7種の野生の花々を摘んできて枕の下に敷いて寝ると、夢で将来の結婚相手が見られます。
もしくは、女性たちが裸でしっとりと湿った花畑を転がると、次の夏至祭までに婚約者が現れる、という言い伝えもあります。
現代の女性たちはこの魔法をユーモアとして捕らえていますが、万が一のために、7種のお花を枕の下に敷いて寝ることだけは忘れないようです。

女の子たちがこの魔法で忙しくしている間、男の子たちは木の家を作ります。これは、周りを鳥の目線でみわたせる彼らだけの秘密の王国で、これもまた魔法の一つなのでしょう。







「きゅうりのディル風味」
 
材料:300グラムほどのきゅうり
   大さじ7杯の新鮮なディル(みじん切り)
   25mlの白ワインビネガー
   大さじ3の精製砂糖 
   大さじ1の塩 
   大さじ2の水



きゅうりをまっすぐ縦に薄く切る。何層かに分けて入れ物に広げる。層と層の間にディルを振りかける。
ビネガーと砂糖、塩と水を混ぜる。(砂糖と塩が溶けるまで)
混ぜたものをきゅうりの上からかけ、ふたをして容器をよく振る。
冷蔵庫で二時間冷やしてできあがり。




「魚の燻製のためのドレッシング」

材料:にんにく2かけ
   100グラムのピクルス
   200mlのサワークリーム
   小さじ1の辛めのマスタード
   
にんにくとピクルスをみじん切りにする。
全ての材料を混ぜて、冷蔵庫で二時間冷やしてできあがり。




「チキンバーベキュー」

材料:鳥の胸肉2枚
   つぶしたにんにく2~3かけ
   小さじ1のトマトピューレ
   油50ml
   牛乳50ml
   小さじ半分のチリパウダー
   小さじ半分の海塩
   小さじ半分の黒コショウ

胸肉以外の材料を混ぜ合わせ、肉にすりこむ。二時間後に焼いてできあがり。

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